「命」

作者:WoWo


ディアナはキエルのパジャマのボタンに手をかけ
じっくり胸と腰のふくらみとくぼみを目でなぞる
丸くて柔らかい形
息のゆっくりした上下
心臓の鼓動でぴくり、ぴくり
キエルは心配そうにディアナを見上げる
「今夜だけ、ワタクシの寂しさを受け止めてくれませんか」
閉じるまぶたは輝く瞳を隠し
待つ呼吸

ボタンをゆっくり穴からねじり出し
ひとつひとつ外され、下の肌が裸にされる
すべての束縛がはずれ
ディアナはすべてを見た
健康的な濃い肌
夕焼けが湿った乳首がある
形の良い胸
すべてに飾られる汗の玉と
赤みに
手をのせ、お互いの汗を混ぜるように
肌を軽くこする
胸を触ると、キエルの眉はひそめられ
口に力が入る

ディアナは思う、...切ない
キエルは思う、...なんと冷たい手

肌が振るえ
暖みを欲しがる
ディアナは、自分の服を脱ぎ捨て
月の様な白い肌が
月の光を浴び
青く光る
浮かび上がる、鼓動が強い太い血管
生命を現す
欲情を伝える
その肌を、地球の少女と重ねる

ディアナは思う、...暖かい
キエルは思う、...なんと冷たい体

ディアナは震える唇に息をかけ
私は生きてる!愛なら、ある
と伝えたい
口付けをした
生暖かい舌がキエルの口をねじ開け
よだれが垂れ込む
ぬるくて、それが怖いと感じるキエル
死が怖いと
二人の舌が絡まってる最中
二人は同時に目を開け
涙が零れ落ちる
でもキスは止まらない
切ない
切ない
ディアナは命を吸うように
キスを続け、
キエルは死を恐れ
その死へ命を吹き込もうと
命がけで唇と、頭と、舌と、手を動かす
私の愛で救えるなら
怖くないかもと
思う

 

 


●novelへ戻る
●トップへ戻る